肥料飼料のことならアームロック：土壌改良-実際の利用-

実際の利用例

石灰肥料のなかでは、形状よりみて、また性質上より考えて、最もソフトである。硬度の高い一般貝化石とは異なり、指先でつまむと容易に粉になる昔の石筆のようなものである。肥効は即効性でしかも長効きするために元肥に安心して施用でき、追肥にも安全である。土壌コロイドとの親和性も大きい。モンモリロナイトなので、連続施用により畑地の土壌が著しく改良される。

施肥は原則として反当たり10袋（200kg）～20袋（400kg）を基準にするが、何年か利用するうちに果樹などでは施肥量の増減量が可能になる。

たとえば果樹栽培は永年連作である。何十年もの間同じ場所に栽培している。だから連作障害の出てくるのは当然である。客土が何よりも必要である。しかし、客土することはなかなか困難である。客土にはモンモリロナイトが（優良粘土）が望ましい。石灰肥料として粘土石灰を毎年施用すれば粘土が次第に客土される。追肥で作物に直接接触してもさしつかえない。また、化成肥料・単肥との混用も問題ない。

日本ナシ
	施用して2～3年目よりいろいろな効果が確認されてくる。まず土壌pHが安定する。病理面では白紋羽病の発生がほとんどなくなる。粘土石灰肥料の投与で根張りがよくなるのもその一因である。
	収穫物は良好で日持ちがよくなる。温度や日照にも関係があるが、連用により豊水のウルミ症（みつ症）がなくなる。生理面（芽立ち、花つき、新枝の伸び）で高い効果がある。

リンゴ
	ビターピット（苦とう病）の発生が防止でき、収穫前の液体石灰の散布が省ける。
	乾燥下でも玉伸びがよい。根張りよく細根の発生がよい。樹勢強く、低い枝にも着果する。葉色は落葉期まで一定で、一斉に落葉する。

ブドウ
	雨の少ない年でも玉伸びがよく、房が大きい。
	節間短く、新梢は雷光型で太く、枝木化も早い。葉やや小ぶりで肉厚く、上向きに漏斗状。果実の糖度上がり美味、光沢よく日持ちする。連用で土壌団粒は促進し、園土は膨軟して根張りよし。

果菜類
	キュウリは群馬県館林市、愛知県渥美地方で利用。トマトはどの県でも栽培されるが尻腐れの追肥用に栃木県その他で利用されている。

根菜類
	ダイコンは生食用に、ニンジンはダイコンとともに肌が美麗で色よくシミがなくなり、分析ではＣaの含有が非常に多い。

葉菜類
	ホウレンソウはCaの速効性と土壌pH安定効果があった。キャベツは群馬県嬬恋村地方で農家１戸当たり5～20ha（平均10ha栽培）であるが、火山灰の不良粘土は連用によりすっかり変わって根こぶ病の防止や排水性向上に大きく役立ってる。

イネ科類
	牧草に石灰肥料を与え、牧草をとおしてＣaを家畜に投与するのが最良の方法である。

ゴルフ場
	近ごろ関東・東北・北海道地方に流行しているベントクリーンに多いサンドグリーン（砂耕栽培芝生）の芝生管理にシェルカン・ネオが肥効発揮している。
	Ｃaの吸収が大きいので芝生の耐病性が増す。グリーンの土壌pＨの安定維持。グリーンの土壌バクテリアの増殖。グリーンのイオン交換容量が大きくなる。m²当たり100ｇ。

	シェルカン・ネオ
	健康な土作りに天然産有機肥料
	連作障害に強い天然特殊肥料。堆肥の効き過ぎを抑制し、果樹・つるものの徒長を防ぐ効果があります。一般の肥料との併用も可能です。